【助産師解説】新生児に必要なミルク量はどのくらい?足りない、飲み過ぎのサインの見分け方

新生児が順調に発育するためには、適切なミルク量をママやパパが知っておくことは、とても大切です。
「おっぱいやミルクの量が足りてるかな?」逆に「飲ませすぎてる?」などママやパパは不安がいっぱいだと思います。
助産師の私も新生児の育児中に「ミルクが足りてないのかな?」と不安を感じることもありました。新生児のミルク栄養の進め方、月齢別のミルク量や哺乳量が適切かどうかの観察ポイントについて解説します。

目次

新生児〜12ヶ月頃まで|ミルクをあげる量や間隔の目安は?

月齢別ミルクの目安量

ここでは月齢別のミルクの目安量を詳しく解説します。
新生児のミルク量は成長に伴って、徐々に増やしていくことが必要です。産まれた体重によっても必要量が異なりますので、ミルク缶に記載されている量はあくまで目安です。赤ちゃんによっては、記載されている量が飲めなかったり、それ以上飲まないと泣き止まないこともありますが、まずは目安に沿ってミルクを準備してみましょう。

| 生後0~7日頃 |
1回量:日齢×10-20ml 1日7-10回程度 
赤ちゃんの様子を見ながら1回のミルク量を1日10mlずつ増やしていきましょう。
まだ哺乳意欲が乏しく、眠りがちな赤ちゃんもいます。1ヶ月健診までは3時間以上、哺乳間隔があきそうであれば起こしてミルクを哺乳させてあげましょう。逆に、3時間以内に欲しがる場合は、早めにミルクをあげるかミルク量を増やしてみてもいいでしょう。

| 生後1~2週間頃 |
1回量:80-100ml程度 1日7-10回程度
退院して自宅での育児が始まります。ミルクは赤ちゃんの意欲に合わせて増量していきましょう。

| 生後3~4週間頃 |
1回量:80-120ml 1日7-10回 
1ヶ月健診で赤ちゃんの体重増加をチェックしてもらいましょう。必要があればミルク量を修正します。

| 生後1~2ヶ月頃 |
1回100-150ml 1日8回前後 
徐々に哺乳間隔が3時間以上あいてくることが多いです。

| 生後3~4ヶ月頃 |
1回量:150-200ml 1日5-7回 
生後3ヶ月頃になると吸啜反射が弱くなってくるため自分の意思で哺乳をやめたりできるようになってきます。

| 生後5~6ヶ月頃 |
生活のリズムが整い、哺乳間隔が開いてきます。離乳食が始まりますが、ミルクは欲しがるだけあげましょう。

| 生後7~8ヶ月頃 |
1回量200ml前後 1日4-5回 
離乳食が1日2回になる時期です。食べれる量が増えてくるとミルクの量が減ってきます。赤ちゃんの様子に合わせて調整してあげましょう。

| 生後9~12ヶ月頃 |
1回量: 200ml程度 1日3回前後 
離乳食が1日3回になる時期です。7割以上の栄養を離乳食で摂るようになるので更に、ミルクの回数や量は減ってきます。

ミルクと母乳を混合する場合の適量

| 母乳が中心の場合 |
母乳中心で育児している場合は、新生児の間は2-3時間毎の頻回授乳になることもあります。
授乳後もまだ欲しそうにしていたり、2時間以内に泣いてしまう場合はミルクを追加することを検討しましょう。逆に、新生児期に5時間以上、哺乳間隔があいてしまう場合はミルクの量を減らして、3時間毎に母乳が飲めるようにしてあげるといいでしょう。

| ミルクと母乳を混合する場合 |
母乳を先に飲んでもらった後にミルクをあげましょう。
新生児期では、飲めた母乳の量によりますが40-80ml程度、赤ちゃんの様子を見ながらミルクを追加してみましょう。お腹がいっぱいになってくると、乳首を吸う力が弱くなっていきます。
満足そうであれば、ミルクが余っていても哺乳を切り上げて様子を見てみましょう。

新生児のミルク量が不足しているサインとは?

赤ちゃんの体重が増えない

新生児の体重増加は20-30g/日が目安です。哺乳量が足りないとなかなか体重が増えません。ミルクの量を増やしたり、哺乳時間を決めて哺乳間隔があかないようにしていく必要があります。

短い間隔で赤ちゃんがミルクや母乳を欲しがる

母乳中心で育児している場合、3時間以内で欲しがって泣くことはよくあります。
必ずしも、哺乳量が足りないわけではありませんが、1-2時間毎の短い間隔で欲しがる場合はミルクの量を増やして追加してもいいでしょう。

赤ちゃんの元気がない

哺乳量が著しく不足していると、脱水や低血糖になり赤ちゃんがぐったりしてしまうことがあります。

赤ちゃんのおしっこの量や回数が少ない

新生児は1日に少なくとも5回は排尿があり、色も薄く臭いもほとんどありません。
排尿回数が少なかったり、尿の色が濃い場合は哺乳量が足りていない可能性があります。

赤ちゃんが便秘ぎみ

新生児の排便回数は個人差が大きいですが、1日1-5回程度です。
便秘は必ずしも、哺乳量が少ないわけではありませんが、哺乳量が少ないと水分量が減るため便が硬くなり便秘になる傾向があります。

新生児のミルク量が適切なときのサインとは?

赤ちゃんに必要なミルク量は、赤ちゃんの体重や活動量によっても変わってきます。
ミルク量が適切かどうか、赤ちゃんの観察ポイント紹介します。

赤ちゃんの体重が順調に増加している

ミルク量が適切かどうかの1番の指標は赤ちゃんの体重増加が順調かどうかです。
新生児は、産まれてすぐに一時的に体重減少があります。
ミルクの量が適切であれば、出生体重に戻ってからは1日に20-30g程度のペースで体重の増加がみられます。
1ヶ月で1kg程度増えていればていればミルク量は適切です。

赤ちゃんが元気

ミルク量が足りている新生児は、起きている時間は手足を動かしたりして、活気があります。表情も可愛らしく、穏やかです。

赤ちゃんの顔色がよく肌に張りがある

赤ちゃんの肌や唇は乾燥しておらず、張りがあります。
哺乳量が不足し脱水になると、肌にシワができたり顔色や唇も白くなり色が悪くなることがります。

おしっことうんちがちゃんと出ている

ミルクは水分なので、不足すると排泄量が減ります。
最低でも1日に5回以上の排尿と1回以上の排便があるか観察しましょう。

新生児がミルク量を多く飲みすぎているサインとは?

哺乳量が不足していないか不安で、足りないよりはいいかなと、ミルクを追加してしまうこともありますよね。ミルクを多く飲みすぎていると言いきれないこともありますが、飲み過ぎてしまった時のサインを紹介します。

急に赤ちゃんの体重が増加する

体重増加の範囲が1日50g以上みられる場合は哺乳量が適切か見直してみましょう。
ただ、1日の増加量が50gをこえたからといって、飲ませすぎているとは言いきれません。
遺伝的な要因や活動量や代謝などが要因のこともあります。

赤ちゃんが口からミルクをこぼす

いつも上手に飲めているのに、後半に口から溢れてしまったりする時は、お腹がいっぱいになって飲み込むのが追いつかなくなった可能性もあります。いつも口から溢れてこぼす場合は、乳首のサイズが合っていない可能性があります。

飲んだミルクを吐き戻してしまう

飲みすぎるとミルクを吐いてしまう場合もあります。
哺乳後に毎回、嘔吐するようであればミルク量を減らして様子を見てみましょう。
赤ちゃんは吐きやすいので少量の嘔吐は心配ありません。

赤ちゃんのお腹がとても膨れている

哺乳後にお腹がパンパンになっていれば飲み過ぎの可能性もあります。
飲ませすぎかな?と思ったら、哺乳後のお腹も観察してみましょう。

機嫌が悪くて泣いてしまう

ミルクを飲みすぎているとお腹が張って、苦しいので機嫌が悪くなって、泣いてしまうこともあります。
排便状況なども合わせて、赤ちゃんの様子を見てあげてください。

下痢や便秘をしている

赤ちゃんがミルク量を多く飲みすぎていると、一時的に下痢や便秘になることもあります。

新生児のミルク量に悩んだら専門家に相談を

新生児のミルク量に悩んだら専門家に相談してみることも1つの方法です。
ミルク量は、赤ちゃんによっても、母乳量によっても異なります。赤ちゃんの排泄量や体重増加などをよく観察していきましょう。健診をしっかり受けて、軌道を修正すれば大丈夫です。
健診までに不安な時は、近くの助産師や医療機関に相談してみましょう。
最初は赤ちゃんもママもまだ慣れず、焦ったり悩んだりしてしまいますが、だんだんと赤ちゃんの様子がわかってきますよ。
また、仕事復帰などで保育園に預ける場合、母乳からミルクに変更する必要があるかもしれません。そんな時にも、ミルク育児が不安な場合も助産師や医療機関に相談してみてもいいでしょう。

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